#0058 内視鏡消毒に従事する医療従事者のオルソフタルアルデヒド曝露の上限レベルの評価: ビデオによる曝露モニタリングによる新たな方法論
内視鏡用消毒剤に含まれる有害化学物質の曝露量の上限値について
医療機関において、医療機器の滅菌は欠かすことのできない工程です。内視鏡などの医療機器に使用される滅菌剤には、一般的にオルソフタルアルデヒド(OPA)が原料として使用されています。しかし、OPAは、眼刺激や皮膚炎などの軽度の疾患や、呼吸困難などの重度の健康影響を引き起こすことが知られています。この点について、2019年、米国政府産業衛生専門家会議(ACGIH)は、OPAの閾値上限値として、0.1ppb(parts per billion)という極めて低い濃度を推奨しました。医療従事者がこれ以上の濃度にさらされることは、いかなる場合でもあってはならないことでした。しかし、実際にはそうなっていません。
そこで、本研究では、医療従事者がこの閾値をどれだけ超えて曝露しているのかを確認することを目的としました。医療機関から、内視鏡の消毒のための消毒液を扱う作業者を集め、空気中の瞬時のOPA濃度を測定しました。しかし、OPAを瞬時に検出する高感度な方法はありませんでした。そこで、2段階の戦略を立てました。まず、VEM(Video-Exposure Monitoring)ツールを使って、化学物質への曝露のデータをリアルタイムで取得しました。まず、VEM(Video Exposure Monitoring)ツールを用いて、化学物質への曝露のリアルタイムデータを取得し、消毒レジメン内の高濃度曝露プロセスを特定するために使用しました。次に、高感度な方法で、特定した高濃度曝露時間帯のOPA濃度を測定しました。
自動消毒装置室のドアを開ける、洗浄した内視鏡を手に取る、消毒液の入ったゴミ袋を扱うなどの行為を高濃度曝露行為と特定しました。いずれも20秒から数分程度の短い作業でした。それでも1.18~4.49ppbのOPAを浴びており、前述の安全基準値を超えていることが心配されます。
このため、内視鏡消毒時の医療従事者のOPA曝露を低減するための工夫が必要です。また、本研究で開発した天井値の測定方法は、高感度であることが証明されており、他の化学物質の天井値の測定にも使用することが可能です。
(注:本記事は原文英語記事からDeepLを用いて自動翻訳したものです)。
元のジャーナル記事へのリンク:
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/full/10.1002/1348-9585.12139
この記事のタイトル:
Evaluation of the ceiling levels of ortho-phthalaldehyde exposure among health care workers engaged in endoscope disinfection: A new methodology using video-exposure monitoring
著者:
Shinobu Yamamoto, Yuriko Hachiya, Eri Yuasa, Akito Takeuchi, Toru Ishidao, Mitsuhisa Mihara, Yasuhiro Terauchi, Masayoshi Ichiba, Hajime Hori