#0149 架橋ポリアクリル酸による肺障害
架橋ポリアクリル酸が肺障害を引き起こす可能性
食品やシャンプーから塗料や医薬品に至るまで、有機ポリマーは様々な日用品に使用されている。アクリル酸モノマーから合成されるポリマーである架橋ポリアクリル酸(CL-PAA)は、そのようなポリマーの1つであり、その吸収性と粘性によって幅広い用途に使用されている。
無機ポリマーと異なり、CL-PAAのような有機ポリマーへの暴露は安全と推測されている。これらの報告は、有機ポリマーと炎症作用とを直接結びつけるものではないが、有機ポリマーの吸入が肺疾患と関連している可能性を示唆している。
このような背景から、日本の研究者らは、CL-PAAの炎症潜在性と肺疾患につながる可能性のあるメカニズムを明らかにするための研究を行った。研究チームはラットモデルを用い、気管内注入によってポリマーをラットの気管に直接投与し、CL-PAAへの暴露をエミュレートした。
対照として蒸留水を投与したラットを用い、2種類のCL-PAA投与量について曝露の影響を調べた。CL-PAAへの暴露による長期的・短期的影響をよりよく理解するため、さまざまな暴露期間の後、ラットの肺液と組織を調べた。
その結果、ケモカイン(免疫反応を制御する小さなタンパク質)の濃度が上昇し、好中球(炎症反応に重要な役割を果たす免疫細胞)の数が増加した。研究者らは、ケモカインがCL-PAA曝露による好中球の肺への移動に関与している可能性を示唆した。
さらに、研究者らは、感染と炎症の存在を示す他のいくつかの炎症マーカーの濃度の持続的上昇を観察した。最後に、強力な顕微鏡で肺組織を観察したところ、繊維化と炎症性変化が認められ、CL-PAA暴露後3日という短期間で発生し、暴露後6ヵ月まで継続した。
これらの結果から、CL-PAAは炎症誘発作用と線維化作用があることが示唆された。曝露は非生理的に誘導されたが、この結果はCL-PAAの炎症性および線維化の可能性を示す証拠となった。
(注:本記事は原文英語記事からDeepLを用いて自動翻訳したものです)
元のジャーナル記事へのリンク:
https://academic.oup.com/joh/article/64/1/e12369/7249454
この記事のタイトル:
Pulmonary disorder induced by cross-linked polyacrylic acid
著者:
Yasuyuki Higashi, Yasuo Morimoto, Chinatsu Nishida, Taisuke Tomonaga, Hiroto Izumi, Ke-Yong Wang, Hidenori Higashi, Ryohei Ono, Kazuki Sumiya, Kazuo Sakurai, Kei Yamasaki, Kazuhiro Yatera