#0030 オルソフタルアルデヒド取扱作業者の限界曝露濃度測定法の開発

化学物質ばく露/中毒学

有害な医療用消毒剤の低濃度曝露を検出する高感度な新手法を開発


オルトフタルアルデヒド(OPA)は、内視鏡などの医療機器を消毒するための滅菌剤として広く使用されています。OPAは確かに有用ですが、その曝露により、作業者や患者に眼刺激、呼吸器障害、皮膚炎を引き起こす可能性があります。そこで、米国政府産業衛生専門家会議では、OPAの「閾値-上限値」を推奨し、いかなる時点でも曝露されるべき空気中の絶対最大濃度を規定しています。この閾値は0.1ppm(または0.00000001%)となっています。


しかし、この閾値は非常に低いため、既存の方法ではOPAの曝露上限濃度を正確に判断する感度がありません。そこで、本研究では、空気中のOPAを検出する新しい高感度サンプリング・測定法の開発を目指しました。


我々は、従来のアプローチで使用されている2,4-dinitrophenylhydrazine-silicaサンプリングカートリッジから、リン酸を用いてOPAを抽出する最適条件を既に確立していました。また、このカートリッジを用いたOPAサンプルの高速液体クロマトグラフィー(HPLC)による分析に最適な手順も確立していました。今回、HPLCとタンデム質量分析を組み合わせることで、本手法をさらに発展させ、実用的な実験による検証を行いました。

その結果、本手法を用いると、わずか18秒でOPAサンプルが得られることが確認されました。また、適切な濃度のリン酸を使用することで、集まったOPA全体の93%以上をカートリッジから抽出することができました。さらに、サンプリングカートリッジは安定しており、冷蔵庫で数日間保存することが可能でした。測定は再現性が高く、正確であることがわかりました。


また、本手法の定量限界は1サンプルあたり0.165ナノグラムであり、必要な安全閾値のOPA濃度を決定するのに十分な値でした。このように、本手法は、医療従事者や患者さんの過剰なOPA曝露による副作用の防止に役立つことが期待されます。


(注:本記事は原文英語記事からDeepLを用いて自動翻訳したものです)。



元のジャーナル記事へのリンク:
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/full/10.1002/1348-9585.12105



この記事のタイトル:
Development of a measurement method to determine the ceiling exposure concentration of ortho-phthalaldehyde handling workers



著者:
Shinobu Yamamoto, Akito Takeuchi, Toru Ishidao, Hiroaki Ohkuma, Masayoshi Ichiba, Hajime Hori



DOI:
10.1002/1348-9585.12105

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