#E0041 コンサートホールのCOVID-19感染予防のためのCO2濃度可視化
COVID-19対策として二酸化炭素濃度をリアルタイムでモニタリング
COVID-19のパンデミックは、閉鎖空間や人混みのイベントにおける安全性に対する社会的認識の根幹を揺るがすものでした。コロナウイルスのクラスター(同時期に同じ場所で感染が集中すること)を防ぐには、3つのC、すなわち換気の悪い閉鎖空間、多くの人が集まる雑踏、会話のための密着を避け、イベント特有の感染経路を総合的に対策することが重要です。
室内の換気状況や人の数、活動状況は、二酸化炭素(CO2)濃度によって示されます。そのため、閉鎖空間内のCO2濃度をリアルタイムにモニタリングすることで、換気状態、ひいては空気感染に対する安全性を即座に確認することができます。一般的に、CO2濃度が1,000ppm以下であれば、換気が良好と判断されます。
そこで今回、日本の研究者らは、コンサート開催時に定員の半分まで埋まった多目的ホール内のCO2濃度をリアルタイムでモニターしました。測定されたCO2濃度は、ホール内に設置されたスクリーンに表示され、観客、ミュージシャン、スタッフが見ることができました。
観客は、演奏中は着席したまま、歓声(CO2濃度を高める)を上げないようにお願いしました。また、CO2濃度が3,000ppmを超えた場合は、公演を一時中断し、換気を行うことが発表されました。
公演中のCO2濃度の平均値は505.6ppm、最大値は575ppmを記録しました。いずれも、十分な換気を行うために必要な安全域に達していました。また、日本産業衛生学会労働衛生・人間工学部会が換気シミュレーターを用いて推定した値(646ppm)とも一致しました。
CO2濃度を可視化することで、観客に安心感を与えることができたことも重要な点です。匿名アンケートによると、観客の大多数が「可視化されたことでとても安心できた」「今後、イベント会場でも導入してほしい」と回答しています。また、どの質問にも否定的な意見はありませんでした。
これらの結果から、CO2濃度の可視化は、空気感染予防に有効であることがわかりました。パンデミックに対する社会的な不安が高まる中、このようなわかりやすい可視化は、大勢の人や閉ざされた空間にいる人に冷静さを与えるのに大いに役立つと思われます。
(注:本記事は原文英語記事からDeepLを用いて自動翻訳したものです)。
元のジャーナル記事へのリンク:
https://www.jstage.jst.go.jp/article/eohp/3/1/3_2021-0010-OA/_article/
この記事のタイトル:
CO2 concentration visualization for COVID-19 infection prevention in concert halls
著者:
Hiroko Kitamura, Yo Ishigaki, Tomoko Kuriyama, Takashi Moritake