#E0055 後天性脳損傷の高齢患者における職場復帰
高齢後天性脳損傷患者の復職支援
後天性脳損傷（ABI）患者は、身体的、認知的、感情的な衰えに悩まされることが多く、職場復帰（RTW）が困難になることがある。ABIの有病率は加齢とともに増加することが知られているが、これまでの研究では、65歳未満であればリハビリテーションや治療後のRTWが容易であることが示されてきた。しかし、世界の人口と雇用動態の変化に伴い、高齢者（65歳以上）がRTWにどのように対処するかを理解することも重要である。
本研究では、日本の研究者らが、高齢者と現役世代のABI患者のRTW率を比較した。研究者らは、ABI（脳卒中、外傷性脳損傷、良性脳腫瘍術後など）の急性期治療を入院で受けた患者の臨床記録を評価し、退院後の外来での回復とRTWを観察した。
本研究は、現役群（65歳未満）35例、高齢群（65歳以上）27例の計62例を対象に行われた。RTWの成功に影響する因子を明らかにするため、各群を職業の種類と部分的な筋力低下または麻痺（片麻痺）の有無によってさらに層別化した。
研究者らは、現役世代の患者に比べて、より多くの高齢のABI患者が職場に復帰できることを発見した。これまでの知見とは対照的に、この結果は、年齢がABI患者のRTW成功の有意な予測因子ではない可能性を示唆している。
むしろ、ホワイトカラー労働者の方がブルーカラー労働者よりもRTW成功率が高く、ホワイトカラー労働者では現役世代と高齢者群で差がないことが示唆された。
研究者らはまた、高齢のABI患者が復職する際、身体的負担の少ない職務への配置転換だけでなく、メンタルヘルス支援も有益であるというエビデンスも発見した。
全体として、本研究は、就労支援は現役世代だけでなく、ABIからの回復後にRTWを希望する高齢患者にとっても重要である可能性を示唆している。さらに、職場は、RTWを意図する高齢労働者の都合に合わせた柔軟な勤務時間、適切な職種、仕事内容の提供を検討することができる。このように、十分な医療・雇用支援があれば、高齢のABI患者も現役世代と同様に職場復帰を望むことができる。
（注：本記事は原文英語記事からDeepLを用いて自動翻訳したものです）
元のジャーナル記事へのリンク：
https://www.jstage.jst.go.jp/article/eohp/4/1/4_2021-0024-OA/_article
この記事のタイトル：
Return to work among elderly patients with acquired brain injuries
著者：
Takeru Umemura, Kenji Hachisuka, Satoru Saeki, Junkoh Yamamoto
