#0008 日本人男性溶接工および非溶接工における溶接ヒューム曝露と神経機能との関連性
日本人溶接工の血中マンガン濃度の高さは、ワーキングメモリーの低下と関連する
溶接は、工場で金属部品を融着させるためによく使われる技術である。溶接の際に発生するヒュームには、人体に有害な金属がいくつか含まれている。中でもマンガン(Mn)は、肺組織や神経系に毒性がある金属である。溶接ヒュームに日常的にさらされている溶接工は、体内のMn濃度が高くなる可能性がある。溶接ヒュームの長期暴露と呼吸困難や脳機能低下との関連性が研究により明らかにされおり、特にMnの場合は、過去の研究においてMnの慢性的な曝露とパーキンソン病などの神経機能障害のリスク上昇との関連性が報告されている。
本研究では、日本人の溶接工を対象に、Mn曝露と神経学的行動との関連性を検討した。7つの工場から94人の男性溶接工と95人の男性非溶接工を集め、彼らの血液と尿を採取し、その中のMn濃度を測定した。さらに、年齢、喫煙・飲酒習慣、溶接ヒュームの曝露年数、現在の呼吸器症状、神経学的所見に関するデータを質問紙調査により入手した。最後に、参加者の握力、指のタッピング、ワーキングメモリーインデックス(WMI)で特徴づけられる作業記憶について、神経学的機能検査を実施した。
その結果、血中Mn濃度はワーキングメモリーの低下と正の相関があり、血中Mn濃度が高いグループのWMIスコアが低いことが観察された。この相関は溶接工で最も強かったが、溶接工と同じ工場で働く非溶接工でも同様に弱い相関が観察された。
したがって、溶接ヒュームの二次暴露が、溶接工以外でも起こり、認知機能低下のリスクを高める可能性を示唆している。溶接工場で働く労働者の健康を守るためには、溶接作業者だけでなく、溶接現場の近くで働く非溶接作業者の健康にも注意を払う必要がある。
(注:本記事は原文英語記事からDeepLを用いて自動翻訳したものです)。
元のジャーナル記事へのリンク:https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/1348-9585.12393
この記事のタイトル:
Associations between welding fume exposure and neurological function in Japanese male welders and non-welders
著者:
Mayumi Tsuji, Chihaya Koriyama, Yasuhiro Ishihara, Toyohi Isse, Tsunetoshi Ishizuka, Wataru Hasegawa, Motohide Goto, Rie Tanaka, Noriaki Kakiuchi, Hajime Hori, Kazuhiro Yatera, Naoki Kunugita, Megumi Yamamoto, Toshihide Sakuragi, Yoshiko Yasumura, Maori Kono, Mami Kuwamura, Kyoko Kitagawa, and Susumu Ueno