#E0014 がんサバイバーにおける就労とうつ病有病率の横断的関連性:文献レビュー
就労中のがんサバイバーにおけるうつ病の有病率を、非就労中のサバイバーおよびがんフリー集団と比較する
うつ病のようながんの併存疾患は、サバイバーにかなり多く見られます。うつ病の症状は、そのうちの約21%にみられます。これに対し、気分障害は一般人口の5.4%にしか存在しません。がんサバイバーに鬱症状が多いのは、仕事に関連した問題が原因である可能性があります。
日本政府は、「がん対策基本法」による規制を実施することで、がん患者が治療と仕事の要求を両立できるよう、その一翼を担ったのです。しかし、働くことがサバイバーのうつ病を予防するというのは、もっともらしく見えても十分なエビデンスがあるわけではありません。そこで、本研究では、「働くがんサバイバーは、働かないがんサバイバーよりもうつ病が少ない」「働くがんサバイバーのうつ病は、がんでない一般集団のうつ病と同じくらい低い」という2つの仮説を検証しました。
PubMedをデータベースとして、働くがんサバイバーの抑うつ状態を、働かないがんサバイバーやがんでない人と比較した文献を探しました。その結果、299件の一致が確認されました。重複を排除し、包含基準に合致しない論文を除外した結果、研究目的に合致する17件の横断的・定量的研究が見つかりました。その後、使用したサンプリング方法、がん関連情報、仕事とうつ病関連情報など、研究の目的に役立つ情報をすべて体系的に抽出しました。
分析の結果、各研究は互いに矛盾していることがわかりました。乳がん、ホジキンリンパ腫、肝細胞がんの生存者では、同じがん種の非就労生存者よりもうつ病の有病率が低いとする研究がある一方で、逆に、乳がん、頭頸部がんの生存者では、働いているかどうかにかかわらずうつ病の有病率は同等であると報告する研究もありました。したがって、私たちの最初の仮説は、一貫した証拠がないため、証明することができませんでした。
第二の仮説についても、いくつかの根拠があった。乳がんや悪性脳腫瘍の生存者では、うつ病の下位尺度のスコアが、がんでない一般集団よりも悪いという研究が1件あったのです。しかし、この研究では、これらのスコアを実際に比較したわけではありません。したがって、この仮説を証明する証拠も否定する証拠もないというのが、私たちの結論でした。
このように、さまざまな結果が出たことから、がんサバイバーのうつ病は、働くことで完全に予防できるわけではないと考える理由があります。彼らはおそらく、抑うつ症状を管理するために他の手段を必要としているのでしょう。
(注:本記事は原文英語記事からDeepLを用いて自動翻訳したものです)。
元のジャーナル記事へのリンク:
https://www.jstage.jst.go.jp/article/eohp/2/1/2_2020-0006-RA/_article
この記事のタイトル:
Cross-sectional association between working and depression prevalence in cancer survivors: a literature review
著者:
Atsuhiko Ota, Kenji Kawada, Akizumi Tsutsumi, Hiroshi Yatsuya